草津戦

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試合時間90分までは今期の中でもワースト3に入るくらいのどうしようもない内容だった。運動量が多く厳しく当たってくる草津の中盤にたいして思うようにパスがつなげず、まったく本来のサッカーができない。ストヤノフ森崎和幸がいないディフェンスは落ち着きがなく、最終ラインから攻撃を組み立てるサンフレッチェのスタイルに二人がどれほど不可欠かを思い知らされた試合だった。久々の敗戦、勝点100得点100という最後の目標も潰えるのを覚悟するには十分すぎるほどの内容の試合だったのだ。ロスタイムに入るまでは。

もちろんファンとしては最後の笛が鳴るまで奇跡の逆転を信じているものである。しかし、まさかこの試合で逆転できるとは、どれだけの人が本気で信じていたことやら。なにせ内容では圧倒的に負けていたのである。

槙野が押し込み、前回涙のヒーローだった森脇のシュートがゴールネットの吸い込まれた瞬間のスタンドの盛り上がりようといったら。それまで90分間たまっていたフラストレーションが一気に解放された時だった。いや、寒空の中見に来てよかった。1万人を割った観客しかいなかったけど、来た人は得した気分だっただろう。

ただ、今回の逆転勝利は嬉しいかぎりだが、はっきりと課題が見えてしまったことは来期への宿題だろう。ストヤノフ森崎和幸が抜けたときの最終ラインをどうするのか。補強ポイントの一つだと思う。解決策の一つとしてはペトロビッチ監督も期待している岡本があるのだろう。次節はストヤノフ・森脇が出場停止で、盛田も間に合うか微妙ということなので、リベロはカズとしてもストッパーに岡本出場というのも十分ありえるプランではないか。それである程度実戦でも使い物になるというのであれば、二人の代役の有力候補になるだろう。ただ、森崎和幸はできたらボランチで使いたいので、ストヤノフが抜けたときにもっと安心して任せられる経験豊かな人材を補強をするのはありかなと思う。もう二度とJ2落ちなんて悲しい現実に直面することがないよう、来期への準備に期待したい。